タイルアートへの思いと制作工程

タイルアートとは

38年前、山好きな私は(あさのたかを)ただそれだけで安曇野に引っ越してきました。信州には山岳風景の作品が一杯あるのかな、と思ったらあまりありませんでした。なぜ岳都なのに?それが最初に感じたことです。

では自分で描こうと思い、切絵・水彩・ペン画などでアルプスの尾根や山里を描き、商業デザインの分野で活動してきました。そんな中で、地元の居酒屋のご主人から「どんな絵を飾っても宴会があればガラスが汚れて手入れが大変、そしてガラスは周囲の光を反射して中の絵が良く見えない」という話しを聞きました。そこで考えたのが「反射をしない、手入れがラク、太陽の光にも劣化しない」この条件を満たしたのがタイルに直接絵具をのせていく手法、

シルクスクリーンの版画作品「タイルアート」です。

時間をみつけては取材を重ね、最初は小さな作品から、最近は大きなサイズの作品へと、点数も増えてきました。大きい作品ですと重量が増すという悩みもあり、最近は大きい作品のみタイルに変わる素材、建築用のボードで制作しています。こちらもの素材も退色しない、ガラス不要、手入れがラクという素材です。

絵の中に信州の爽やかな風を吹かせたい、お部屋にいても信州を感じて欲しい、また信州の山々の話を皆さんとしたい、それが私の願いです。

タイルアートは小さな作品から大きな作品まで、北アルプスの山岳風景を中心に種類も豊富!

WF  WA  J23  H24  M70  K66 などサイズでシリーズに分かれています。掲載の作品はいつも在庫しています。

Silk screen – Tile Art

We produce original drawings with cuttings, pictures,

and prints of mountains in Shinshu (Nagano Prefecture),

featuring the Northern Alps, mountain homes,

rural landscapes, and the natural beauty of the fourseasons.

“Tile Art” is made from a plate with silk screen,

based on original drawings, by hand printing each colorone by one on the tile.

Non-glossy paint is used, highlighting the texture of the tiles.

Paints are fixed with a special solvent rather than kiln-fired.

We use paint that is durable and of beautiful color.

Avoid using detergent to clean the plates; rather, wipe gently

with a soft cloth or tissue paper.

タイルアート制作工程

今回の新作は名峰剣岳。前々から構想はありましたが、なかなか手が出せずようやく制作に入れました。

●あたためていた構図で切絵用の下絵を描き切絵を制作。●この切絵を元に色版を制作、光を通さない赤フィルムで何色にも分けていきます。●色のフィルムをシルクスクリーンの版にします。●刷るための色指定をする。●イメージの色に近いように絵の具を調合。絵の具は考えている色とは微妙に異なり、イメージ通りに行かない場合も。●何度も色の試作を繰り返し、重なりを修正し、気に入らない場合は版を変え、色を変えようやく完成となります。

試作として 空の色を変え、手前の花を入れた作品と無い作品を制作しました。今後は一点に絞り混みます。

●タイルアートは通販でもお求めいただけます。↓こちらもご覧ください。

https://www.rakuten.co.jp/asano-takao/